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2009年9月、前原国土交通相が、八ツ場ダムの建設中止を明言して、地元や関係者に大きな波紋を広げています。 まず、このダムの経緯を見てみましょう。 1965年 群馬県が、ダムの建設を発表。 67年着工、69年完成予定。 反対運動始まる。 1969年 建設省、土地収用法に基づく立ち入り調査を通告。 1986年 八ッ場ダム建設に関する基本計画が告示。(完成予定2000年) 1992年 町、県、国の三者で「用地補償調査に関する協定書」締結。反対活動停止。 1994年 付帯工事着工。 2004年 2度目の基本計画変更。(2110億円→4600億円)(完成予定2010年) 2008年 3度目の基本計画変更。(完成予定2015年) このように、元々、このダムは、地元の強烈な反対があって、計画発表から、30年も経って、着工し、しかも、建設コストは、雪だるま式に増えていき、しかも、その間に、水の需要とかが大きく変わって、今や役立たずのダムになってしまった、という経緯が分かると思います。 簡単に言えば、「誰が考えても、おかしい工事」なのです。 民主党でなくても、止めるべきだというべきものだと思います。 何故、それが出来ないか? 簡単に言えば、「走り出したものは、止められない」ということなんだと思います。 ここまで、お金を注ぎ込んでしまったので、今さら止められないということでしょう。 しかし、株の投資で、こんなことをやってしまっていたら、どうなるでしょうね? ナンピン買いにつぐ、ナンピン買いをして、止めれなくなってしまった人の結末は、見えています。(私も、三菱UFJで、ナンピン買いを連発していますので、やばいかも?(笑)) きっと当事者も、自分のお金だったら止めるんだろうと思います。人の金、税金だから続けられるということなんだと思います。 誰が考えても、止めるのが当たり前の問題ですが、自民党では、出来なかったことですので、いい機会ですので、冷静に分析して、関係者に納得してもらって、中止してもらうべきだと思います。 最初の計画発表から、振り回された地元の方々は、大変ご苦労されたと思います。前原さんが言っているように、充分な補償をしてあげてもらいたいと思いますが、「ゴネ得」だけには、ならないようにしてもらいたいですね。 皆さんは、ご存知かどうか知りませんが、かつて、成田新幹線という計画があって、東京駅と成田空港を新幹線で結ぶ計画でした。 しかも、一部は、着工して、現在、京成線とJRが使っている成田空港に近い部分は、当時の新幹線計画の高架橋なんです。その他、東京駅側のトンネル等もすでに作ってしまった部分がありました。 しかし、この計画は、反対運動もあって、中途で、止めています。 国が決めて、着工したにも関わらず、中止したものも、あるんです。 八ッ場ダムについても、「勇気ある、中止」をしてもらいたいものだと思います。 (記 : 2009年9月20日) 追記 1: 当時建設中で、「この工事がストップするの?」と勘違いされた方が多かった取り付け道路橋の湖面2号橋ですが・・・・・・ 2009年9月 このように、2010年12月17日に開通しています。 2010年12月 しかも・・・・・2010年11月6日には、馬淵澄夫国土交通大臣が、建設中止方針を白紙撤回しています。何を考えているのやら・・・・(嘆) (追記 : 2011年1月28日)
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