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税収を超える国債の発行?

今日は、「民主党政権、早、あやしい兆候!」の第2弾です。

民主党は、2010年度の予算編成で、税収を上回る国債に頼る予算を組もうとしています。

税収は、40兆円、国債発行が、44兆円・・・・おかしい・・・・

予算総額は、90兆円を超えるはずですが、残りは、どこから??埋蔵金??

皆さん、こういった数字を見ると、何か変だな?と思いませんか?

まず、何故、税収以上の借金が出来るのか?

家庭で言えば、1000万円の年収があったら、毎年、1000万円以上を借りて、2000万円以上のお金を使っているのです。

普通、こんなこと、あり得ませんよね。消費者ローンでさえ、年収の3分の1までに総量規制を掛けようとしているのに・・・・・・

それでは、何故、こんな借金が出来るかというと、郵政の民営化問題が絡んでくるんです。

郵政の民営化が、何故必要であるか?という点を、まとめておきます。

@ 日本郵政の資金の運用は、民営化された今でも、80%以上は、国債で運用されている。

即ち、国家予算から、預金者に利子を払っているという構図なわけです。資金を貸出して、利子を受け取り、それを、預金者への利子に当てているわけではないということです。

A 国庫納付金が少ない。

法律で、郵政事業で利益が出た場合には、50%を国庫に納付することになっていました。今では、民営化されていますから、税金を払っているわけですが、本来、民がやっても儲かる事業で、税制で優遇されているのですから、もっと儲けが出ていたはずです。

ぬるま湯体質の中で、天下りをはじめとするシステムを作って、本来、国庫に返還すべきお金が、国庫に戻されなかったということです。

しかも、残りの50%は、国庫に納付しないで、「かんぽの宿」に代表される無駄な事業に使っています。

B 既得権益者が、優遇されている。

特定郵便局をはじめとする、明治以来の既得権益者が、政治資金を献金しては、システムの温存を図り、「持ちつ、待たれつ」の関係を続けてきたということです。

こういった点が、郵政の民営化が必要だった理由であって、これらの問題点が、解決するのであれば、はっきり言って、形態は、どうでもいいことなんです。

4分社化も、はっきり言って必要ないかもしれません。ただ、儲けた部門のお金で、赤字を補って、赤字部門もあぐらをかいてはいけないので、そういった考えで、4分社化したのだと思います。

3事業を、再統合することは、私も、不自然には、思いませんが、問題は、@の80%以上を国債で運用しているという点です。

先に述べた、何故、年収以上の借金が出来るのか?ということは、「郵政事業の資金を国債で運用しているから」というのが、答えになるわけです。

ゆうちょ銀行や、かんぽ生命で集めた資金を運用しなければ、利子が払えないわけですが、運用のノウハウのない日本郵政は、巨大な郵政の資金を運用するために、国債を買っているというわけです。

もちろん、地方銀行も国債を買っていますが、これだけ、国際的な格付けの低い日本国債が、デフォールトを起こさないのは、国民の金融資産と一蓮托生になっているからなのです。

でも、こんな生活は、続くわけはありません。いずれは、破綻するでしょう。

私は、小泉政権が、やってきたことは、決して間違っていたとは思いませんし、民主党がやろうとすることも、間違っているとは思いません。

ただ、民主党のやり方の先には、「増税」という方法しか、選択肢はなく、増税によって、福祉国家を目指すのか?、それとも、税収に見合った国家財政で、低負担社会を取るのか?という選択を、国民は、考えなければいけないのだと思います。

現在、たばこ税の増税を検討しているようですが、どうせ増税するのなら、こんな小手先の、低所得者のマイノリティーの人たちに増税をするよりは、全員が負担する消費税の増税を検討すべきだと思っています。
                                              (記 : 2009年11月8日)
追記 :

 

左の表は、一般会計の税収と、国債の発行額の推移を示した表ですが、平成21年度から、税収が、国債発行額を下回る異常事態になっています。

こういった異常事態を平気で、肯定して予算を組むような政権では、国家破綻の道をひたすら歩むだけです。

増税は、当然ですが、社会福祉のサービスの低減公務員の給与の削減は、避けて通れない問題です。

また、高速道路の無料化の前に、高速道路料金は、全額、道路国債の返還に充てるくらいのことはすべきではないでしょうか?これでも、実質無料化になっています。

                                             (追記 : 2011年1月31日)                              

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