毒舌家ともさんの辛口評論だよ〜〜〜ん!                                         <<<辛口評論サイト>>>

トップへ  当サイトでは、筆者が、自らのブログの辛口コラムで取り上げた、辛口の評論・意見を中心にまとめ、世論に惑わされない見解を、ご紹介しています。
おやっ?と思うこともあると思いますので、ご一読ください。 

高速道路の無料化できないの?

民主党は、「高速道路を無料にする」という政権公約をして、先の衆議院議員選挙に勝利しました。

しかし・・・・今、前原君は、この2010年6月から、新しい料金制度を実施しようとしています。

これは、どうしたものか?

現行制度は、前の自民党が、来年の3月までの時限処置として、景気浮揚策の一環として実施しているものです。ですから、当然、来年の3月には、当面の実施は、終了ということになります。

ここへ持って、恒久的な料金体制を打ち出すということは、どういうことなのか?高速道路の無料化を実施するといっていた約束は、どうなるのか?変だと思いませんか?

現在の法律では、有料道路は、その建設費を回収した時点で、無料化することが決められています。要するに、高速道路も、建設に掛かった費用を回収した時点で、無料にすることが法律で決められているわけですから、民主党の政策は、ほっておいても、そうなる政策なのです。

自民党時代に、法律を守っていては、地方の高速道路を作る財源がなくなるという理由で、回収し終わっている高速道路の料金を、高速道路の建設に使えるように、勝手に解釈して、どんどん、高速道路の建設を推し進めていただけです。

昨年末、民主党側から、高速道路の建設費を確保してもらいたいという要望があって、前原君は、高速道路の建設に必要な財源を確保するために、こういった処置をするという説明です。

私も、必要な高速道路は、建設するべきだと思っていますが、九州の高速道路を作るのに、東名高速道路を利用している人たちの料金を使わなくていけないというのは、おかしいと思っています。

必要な高速道路の建設には、国民共有の財産なんですから、きちんとした国家財政を使うべきで、税金で建設し、建設した費用を回収した時点で、無料にするというのが、当たり前だと思っています。

また、将来的には、全線が無料になるまでの間は、高速道路は、ETC専用にするべきだと思っていますが、前原君の案では、ETCも、一般も同様にするとしていて、ETCの普及の足を引っ張る政策になっています。これは、道路公団の職員の雇用確保を狙った、官僚に押し切られた政策だと思われても、仕方がありません。

今の高速道路は、金が掛かる仕組みを、道路公団が築き上げています。それを、一般国道並にするには、道路公団の持っている既得権益を破るしかないのです。維持管理費も、もっと少なくて済むでしょうし、料金所がなくなれば、渋滞も起きにくくなりますし、人件費もなくなります。

まさに、民主党は、ここにメスを入れるべく、選挙に勝利したのに、政権側に立った途端に、官僚に丸め込まれているのでは、最近、民主党を揶揄する言葉の、「有言、不実行政権」、そのままではないか?と思ってしまいます。

民主党には、期待をしていたのですが、1年を待たずして、「何も出来ない政権」というレッテルが貼られそうです。言った限りは、実行してもらいたいものだと思っています。「出来ない約束はするな!」は、いつの世でも、親が、子供に言って聞かせる言葉だと思います。
                                               (記 : 2010年4月29日)

追記 : 「高速道路の無料化実験道路を通る!」

2010年の「海の日」に、家族と魚釣りに出かけました。

 釣れたべら

年に1〜2回行く、広島県の江田島へ魚釣りに出かけました。

広島市から、広島大橋(有料道路)を渡って、それから、国道31号線を広島県呉市まで進み、それから、音戸大橋を渡って江田島へ行くルートです。

民主党の、高速道路無料化の実験路線の1つに、今回、広島・呉道路が含まれて、広島大橋から、呉市までの高速道路が無料になりました。

広島から、呉に行くには、海田というところで、国道2号線と31号線が合流するので、いつも渋滞していましたから、広島大橋が出来て、ショートカット出来たことは、大きな成果でした。

しかし・・・・・

私の知っている限り、ほとんどの車は、広島大橋を渡った後は、国道31号線に降りて、呉に向かっていました。

即ち、広島大橋を渡った坂ICから、呉ICまで、利用する車は、ほとんどなかったのです。

多くの人が、「お金を払ってまで、高速道路を利用する意味がない」道路と認識していたのです。

それが、無料になった途端に、ほとんどの車は、呉まで、高速区間を走行しています。人間とは、現金なものですね。

かく言う私も、例外に漏れず、「タダなら使うか!」ということで、利用しました。(笑)

作っても利用されていなかった道路が、利用されるようになったのは、道路自身にとっても、本望でしょう。

広島・呉道路のうち、広島大橋部分は、お金を払ってでも使いたい部分で、坂ICから呉ICの部分は、お金を払ってまで、使う必要がない区間だったのです。

案の定、出口の呉では、渋滞していましたので、国道31号線を使っても、あまり差はなかったのでしょう。

私が言いたいのは、日本の中には、「タダなら使うが、お金を払ってまでは使わない高速道路」が、たくさんあって、それらの道路は、いつもがらがらに空いているということです。

これでは、国民の税金を使って、折角作った道路も、泣いているというものでしょう。

例えば、宮崎自動車道、地元の方に聞くと、「国道を使うと10分くらい、余計な時間が掛かるが、高速道路料金を払うに値しない」ということです。

私は、こういった区間は、どんどん無料化するべきだと思っています。折角、大金を使って作った、国民の財産を、国民が使うことが出来ないというのであれば、本末転倒していることになるからです。

交通事故も減るでしょうし、国民の利便も良くなります。一般国道にしてしまえば、旧道路公団の甘い利権も通用しなくなりますし、維持管理費も大きく減らすことが出来るでしょう。

確かに、全国的な高速道路網は、重要ですが、実態に合わせて、「お金を払ってまでは、使わない道路」は、どんどん無料化するべきだと思います。

追記 : 広島・呉道路は、現在、広島高速1号線、2号線と繋がって、山陽自動車道に、直接繋がっています。なのに、一度、「不要」と事業仕分けされた、「東広島・呉自動車道」の工事は、継続中です。明らかな公共事業の無駄使いですが、何とかならないものでしょうか?

追記2 : 「現金なもの」とは、「利害によって簡単に主張や態度を変えるさま。打算的。」という意味で、どんなにイヤな事でも、現金を見た途端に態度を豹変させるような事から派生した言葉です。
                                              (記 : 2010年8月1日)

追記 2: 宮崎自動車道が、無料化へ

2011年度から、上記の宮崎自動車道は、無料化実験道路になって、無料になります。

当然と言えば、当然ですが、この道路、渋滞など起こるはずもなく、もっと早く、一般に開放すべきだったと思います。
                                             (追記 : 2011年2月11日)   

Copyright (C) ともさんの辛口コラム  All Rights Reserved 
















inserted by FC2 system