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おやっ?と思うこともあると思いますので、ご一読ください。 

「信なくば、立たず」

2010年10月29日に、予定されていた日中首脳会談が、直前になって、中国側から拒否されて、流れてしまいました。

まぁ、直接の原因は、東シナ海のガス田開発問題で、両国が交渉再開に合意したとのフランス通信(AFP)の誤報記事だったようですが、それだけの理由で、首相同士の会談が、急遽流れてしまうのですから、問題は深刻です。

私は、前原外務大臣が、日中首脳会談が、「外相会談の雰囲気が良かったので、私が、首脳会談をアレンジしました。」というような発言をしていたのを見て、「へ〜〜〜、ほんまかいな?」と、違和感を持って、聞いていましたが、外交首脳が発言しているので、そうなんだろうなと思って、外出していましたが、帰ってニュースを見て、びっくりというか、やっぱりという印象でした。

中国側は、前原大臣が、AFPに情報を流して、交渉再開のお手柄を立てようとしたと見たのではないか?と、疑ったのではないか?私は、思っています。

要するに、前原大臣は、中国側からの「信頼がないということなんだと思います。

私も同感で、前原大臣は、頭は良いのかもしれませんが、いくら正しいことを、声、高々に言っても、実行してくれる人の信頼がないことには、ただの遠吠えです。

前原さんには、八ツ場ダム問題、JAL問題、普天間基地問題、今回の漁船衝突事故問題、どの問題の対応を見ても、彼に、誠実さがあるとは思えないし、とても信じるに値する人には思えませんでした。

信なくば、立たず」は、私が好きな孔子の言葉で、どんな立派なことを言っても、信じられていなければ、実行できないというものです。

一般の会社でも、怪しくなってきた会社ほど、新しい人が経営に当たり、そのほとんどは、メインバンク向けの施策を立てて、社員に総スカンを喰って、失敗しています。

いくら、メインバンクに受けが良くても、実際に実行する社員から、信頼を得ていなければ、絵に描いた餅にしかならないということです。だって、いくら、職制で押し付けても、メインバンクを見て、現場の実態を見ていない経営者についていく社員は、いないでしょう。

自分自身にも、「信なくば立たず」を言い聞かせて、やっていることが、信頼されることになっているか?には、注意しているつもりですし、信のない方向への決定がなされようとする時には、苦言も呈しています。(苦言の方が多いかな?(笑))

今回の日中対立を生んだ尖閣諸島沖での衝突事件での、前原大臣の判断が、どれだけ国益を損なったかは、「外交音痴が外務大臣をする不思議の国ニッポン」でもお話ししましたが、私の意見と全く一緒の論文を見つけました。

再び「日本の外交力」について」という、田中良紹氏の論文で、その中から、

『当時の岡田外務大臣と前原国土交通大臣が「領海内で起きた事だから粛々と国内法を適用すべきだ」と主張して逮捕に踏み切ったのだと言う。自民党政権より「毅然」としている所を見せたいという意識があったようだ。しかし、民主党政権は「毅然」とする事で如何なる利益を得ようとしたのか、それが分からない。』

軽はずみな判断が、待ったなしの外交で、泥沼化してしまうほどの大問題になった以上、前原さんが、外務大臣に居座ることは、「百害あって一利なしでしょうから、「したたかさ」を持った方に変わっていただくのが、「国益を守る」ことになると思っています。
                                              (記 : 2010年10月31日)

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