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民主党の小沢一郎元代表は、2010年12月15日、都内で開いた自身の政治資金パーティーで、自らの政治とカネの問題をめぐる一連の報道について、「大きな新聞、テレビが主導し、つくられた世論だけが表に出てくる。それを打破する動きを国民がしないと、民主政治は前進しない」と、述べたそうです。 「つくられた世論」とは、NHKをはじめとする大手マスコミの世論調査の結果を、「世論」として、多くの人が、ためらいもなく受け入れているということを指しています。 この点については、私も、辛口コラムで、何度も、「我々は注意しなければいけない」と警鐘を鳴らしています。 ここに、面白い調査結果があります。 スポニチが、今年の9月26日の小沢氏の出馬表明を受け、同日午後4時からアンケートを実施したアンケートの最終集計では一方的な結果となっています。 1676人から回答があり、「菅首相と小沢氏のどちらが民主党代表(首相)としてふさわしいと思うか?」の問いに対しては、約80%にあたる1336人が小沢氏を選び、「小沢氏が立候補を表明したことについてどう思うか?」の問いでは、約82%の1371人が「出馬した方が良い」という結果でした。 また、小沢氏が9月4日に出演したネットの公開生中継番組でも、視聴者の約8割が「小沢氏が首相にふさわしい」と回答し、他に短文投稿サイト「ツイッター」を利用したアンケートでも小沢氏が菅氏を大きく引き離す結果が出ています。 このように違った方法で調査すれば、大手マスコミの調査とは、全く逆の結果が出てくるのです。 しかし・・・・多くの人は、大手のマスコミを見ていますから、世論は、菅さんを支持していると思うわけです。 17日、小沢さんは、衆院政治倫理審査会(政倫審)出席を拒否する回答を、文書で発表しています。 私は、至極当然のことで、マスコミのつくった「政治と金の問題」という、私には、意味が良くわからないことを、これから被告人になる人が、出て説明をしても、何の意味もないと思っています。 これからの裁判の中ではっきりすることを、何故、問題視しているのか?、私には、よくわかりません。(回答文でも、そのように回答しています。) それはさておき、国民に、「増税をすべきか?」と質問をすれば、90%以上の国民は、NOというでしょう。しかし、こんな、答えがわかっているような質問をして、これを、「世論」というのは、大変乱暴であることはわかると思います。 同様に、「小沢氏は、国会で説明すべきか?」と質問すれば、大半の人は、YESと答えるでしょう。自分自身に、害がないからです。(沖縄の基地負担は軽減すべきか?YES。自分の地元で引き受けるか?NO。と同じです。(笑)) この結果をもって、「世論」が望んでいるとするのも、乱暴なことではないのでしょうか? 簡単に言えば、答えがわかっている質問をして(又は、誘導して)、それを「世論」として、マスコミが「つくっている」ということなんだと思います。 ジャーナリストの江川紹子氏は、「メディアは、小沢氏のダーティーなイメージを作り上げている。知りたいのはこれからの日本をどうしたいのかという具体的な内容で、政策論争を深めるような報道をしてほしい。」と指摘していますが、全くその通りだと思います。 私は、小沢さんは、菅さんとは違って、「乞食のお粥」ではないと思うので、小沢さんに託してみたいと思っていますが、マスコミによってつくられたイメージによって、苦境に立っています。(「乞食のお粥」の意味は、「乞食のお粥」参照) 私の意見は、世論では、マイノリティーのようですが、それでも、小沢さんに託してみたいと思っている人は、実際には、結構、多いように感じています。 (記 : 2010年12月19日)
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