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2010年10月1日、大阪地検特捜部の押収資料改竄事件で、犯人隠避容疑で、前特捜部長と、特捜部副部長が、ついに逮捕されましたね。 しかし、私は、この逮捕は、かなり無理のある強引な逮捕だと思っています。 この逮捕劇は、検察がマスコミに負けた瞬間でもあるのだと思います。 要するに、この事件を収めるには、逮捕するしかなかったというストーリーだと思います。 これまで、幾度となく、「検察は、マスコミの作った世論に負けて、強引な逮捕・起訴をしている」と述べてきましたが、今回の大阪地検特捜部の押収資料改竄事件は、決して、特殊なことではなく、最近の事件では、普通のことだと思います。 被害にあった人の一人が、ホリエモンです。ライブドアは、最終的に清算していますが、完全な黒字倒産で、莫大な資産が、残った株主で、山分けされていますが、大株主のホリエモンには、分け前はありませんでした。 ホリエモンも、全く理不尽なことだと思っているでしょうが、死ぬまで、苦労をしないだけのお金を持っているので、敢えて、文句を言わなかったのだと思います。 村上ファンドの村上さん、小沢事件の小沢さん、元秘書たち、みんな強引な検察の被害者です。 かつて、辛口コラムで述べた、「出る杭は、打たれる国ニッポン」の通りです。 私は、日本国民は、昔と比べると、かなり「こころが狭くなっている」と指摘していますが、自分ではっきりと確かめているわけではないのに、マスコミの論調を鵜呑みにして、「辞めろ、辞めろ」の大合唱です。 テレビで取材されたおばさんが、「小沢さんは、政治と金の問題に答えていないでしょう?」とインタビューに答えているのを見て、どれだけ自分で調べて話しているのか?と言えば、報道で聞いている範囲でしか、物事を判断していないのです。そもそも、「政治と金の問題」が、何であるのかを正確に把握しているかも疑問です。 要するに、マスコミが間違っていれば、間違っていることでも、平気で「正しい」というし、間違っていたことがわかっても、マスコミを信じていたと正当化するだけの人たちです。これが、世論として、大きな存在になってしまうのですから、怖い世の中です。 恐らく、今回の事件では、検察トップの検事総長が、道義的な責任を取るということで、辞任すると思いますが、人が辞めればそれでいいということではないのです。 (注1) 物事の本質をきちんと見極めるという姿勢を、常に、国民全員が持つという姿勢が必要なのであって、「辞めさせる」ということは、重要ではありません。 選挙で負けたのに、責任を取らなかった枝野さんのように、結果責任を取らなければいけない人が、辞めないのも問題ですが、最近の日本人には、確かな理由もないのに、「疑わしくは、辞めろ!」という悪い風潮があるのには、私は、違和感を持っています。 いずれにしても、今回の問題は、検察が、「正義よりも面子」を取ってしまったことが問題であり、無理やり、ストーリー通りにもっていくのではなく、間違っていたら、「ごめんなさい」と言って、面子を捨てて修正できる土壌を作ってもらいたいと思っています。 注1 : 2010年12月27日、私の予想通り、大林宏検事総長(63)が、任期半ばで辞職しました。 (記 : 2010年10月2日)
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