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2012年3月17日のNHKの「ニュース深読み」のテーマが、「休眠口座」でした。 休眠口座のお金が、毎年500億円にも昇るということで、古川さん(経済財政・国家戦略大臣だそうです。)をはじめ、多くの日本人が、大きな勘違いをして、へんてこりんな論議をしていましたが、日本人の常識のなさが露呈した印象でした。 はっきり言って、休眠口座のお金は、銀行のものです。 ですから、銀行は、「利益」として計上し、税金も収めています。 しかし、小野文恵アナウンサーのように、「私たちのもの」なのに、勝手に銀行が利益として計上していいのか?というのが、一般的な日本人の感覚なのではないでしょうか? 確かに、元は、「私たちのもの」でした。それを否定するつもりはありません。 しかし、民法166条1項,167条1項に、消費貸借による貸金返還債権は,時効の中断が無い限り,貸した時から10年で消滅時効にかかるという項目があります。 日本人は、とかく、銀行に「預けている」という感覚がありますが、実は、銀行にお金を「貸している」のです。 私は、4年間、オーストラリアに住んでいましたが、当国の貸借対照表には、当座預金を、「○○銀行への短期貸付金」、定期預金は、「○○銀行への長期貸付金」と表記していて、銀行に貸し付けているのであって、預けているのではありません。 この辺の感覚の違いが、大きな勘違いを呼んでいるいるような気がします。 友達にお金を貸す時には、色々なリスクも考え、慎重になるあなたが、銀行へは、リスクも考えないで、お金を貸していませんか? 休眠口座のお金も、同じ貸付金ですから、督促や、口座の確認をしないで、そのまま10年間、何もしないと、借りた側(銀行)は、返さなくていいお金とすることが出来るということです。 ただ、日本人の感覚には合わないので、銀行は、期限を過ぎていても請求があれば、返金しているようですが、それは、銀行が良心的にやっていることで、本来は、返金の義務はないということを知っておくべきだと思います。 銀行のものとなったお金を、「泡銭だから、社会のために拠出しろ」なんて、とんちんかんなことを平気で、この国の大臣が話すのですから、西洋人にとっては、まさに、「不思議の国、ニッポン」でしょうね。(笑) ただ、そうは言っても、銀行も、タダ取りは、こころ苦しいでしょうから、日本人の感覚的には、契約時に、「休眠口座になった場合には、国庫に拠出することに同意する」という条項を付けてもいいのかもしれませんね。銀行も、長期に渡って、管理しなくてもいいので、大歓迎だと思います。(国民の税負担も減るし・・・・・) 尚、口座の残金が、1万円以上の場合には、10年に達した時に、銀行が、好意で預金者(貸付人)に通知しているということです。(通常、借りた人が、貸した人に、「あなた、私に、貸したお金を忘れていますよ!」なんて、通知しませんよね。(笑)) いずれにしても、馬鹿みたいに、何のリスクも考えずに、銀行に預金しているのは、何でも国に頼ってしまう、平和ボケしている日本人だけだというくらいの自覚は欲しいものだと思っています。(この感覚が、日本国債を支えているんですけどね。(笑)) (記 : 2012年3月17日) ★ 休眠口座とは? ★ 休眠口座(きゅうみんこうざ)とは、銀行において10年以上利付け(銀行からの利子の 支払い)以外の入出金がない口座で、預金者と連絡がとれないもの。法的に一定期間を 放置すると預金者の権利は失われるが、現状は休眠口座となった場合でも預金者(またはその相続人等)からの申し出があれば払い戻しを行っている。 2012年3月17日のNHKの報道では、日本には、休眠口座が、12億口座あるそうです。1人に付き、10口座が、休眠口座ということになりますね。 ★ 休眠口座の各国の活用法 ★ (追記 : 2012年3月24日)
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