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喫茶去

喫茶去 : きっさこ (訓読 : 師云く、茶を喫し去れ)

「お茶を一服如何 ですか」とか、「どうぞお茶でも召し上がれ」と云う意味です。分別を入れず、誰に対しても、計らいなく接し、無心でお茶をもてなす境地のことです。

出典は、中国の唐の時代の趙州禅師の話で、初対面の修行僧でも、高僧であっても分け隔てなく、「まあ、お茶でも飲みなされ(喫茶去)」と、等しく接しられたという話から、禅語となっています。

私たちは、とかく利害や損得で、また地位や立場などを考慮して、相手によって分け隔てをしていないでしょうか? 地位などに、分け隔てなく、「お茶をどうぞ!」と接することから、茶道の心得になっています。、





茶室の躙り口(にじりぐち)が、小さいのは、武士であっても、茶室の中では、地位や身分に関係なく、同等に扱う精神から、刀を持って入ることが出来ないように、小さな入口(高さ2尺 2寸(約66センチ)、幅2尺1寸(約63センチ)くらい)になっています。

現代社会でも、人種差別や、性差別、格差等々、色々な「違い」から発生する「」が問題になっていますが、喫茶去の精神 で、すべての人々を、同様にもてなす精神があれば、お互いを尊重し合えるのでは?という気がします。

秀華」という、少しかすれの出やすい紙を使って、「かすれ 」を意識して書いた作品です。

記 : 2015年7月21日

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