我流ではじめた楽しむ「書」のコレクション!
日々是好日 : (訓読 : にちにちこれこうにち(こうじつ)) 「その日、1日を、ありのままに生きれば、全てが、「好日」(いい日)なのだ」という、清々しい境地を表す言葉です。 出典は、中国・唐時代の雲門文偃(うんもんぶんえん)禅師の語です。 (雲門広録) 雲門禅師はある日、大勢の弟子たち に向かって、「十五日以前のことはさておき、 これからの十五日以後の心境を一言でのべなさい。」とたずねた。だが誰もすぐに返答が出来ずにいると、雲門は自ら、即座に「日々是好日」と答えたということです。 弟子たちが、15日後のことを考えている時、「果たして、明日と云う時があるとは限らないではないか? この一瞬のところ(現在)を大事にせよ」と云うことを、教え示した言葉と捉えることが出来ます。 子を自殺で亡くした親が、学校のせいだと非難しているのを見ると、悲しくなります。一番身近にいるのは、親ではありませんか? 親たちが、「今」を見つめていない結果、我が子を亡くす結果になったのです。 「好日」は、願って得られるものではなく、待って叶えられるものでもありません。 「今」をきちんと見つめて、「日々是好日」にしていかなければいけないんでしょうね。 この書は、手漉き和紙の中でも、最も固く、色も、やや茶色をしている「栄進」という紙を使いましたので、太筆で、豪快に思いのままに書いてみました。 その結果、署名する部分が、なくなってしまって、空いたスペースに、署名し、落款を押しました。(笑) 下のものは、同じ「日々是好日」を、崩し文字で絵を描くように書いたものです。まぁ、こんなものを書いてみるのも、「楽しむ書」としては、面白いですね。 記 : 2015年7月25日
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