2010年4月11日に、岡山県倉敷市の窯元を訪れて買った、岡本章作・酒津焼(さかづやき)のぐい呑みです。
ちょっと、斑唐津に似ていますが、大きさは、径6cm、高さ4.5cmほどです。
酒津焼(さかづやき)は、岡山県倉敷市酒津で焼かれている陶器で、明治2年に倉敷の豪商であった、岡本末吉が、地元の良質の陶土に目を付け、萩から陶工を連れてきて、窯場を開いたのが始まりです。当初は、食器など日用雑器を焼いており、明治後半〜大正年間には隆盛を極め、県土全体のみならず、香川県まで市場を拡大しました。しかし、好景気も長く続かず、後に有田や瀬戸に押され衰退しました。
ところが、民芸運動の柳宗悦、浜田庄司、バーナード・リーチらが来訪し、民窯としての方向性を示して、指導に当たりました。それにより酒津焼は一変し、大量生産、大量消費型の日用雑器作りから、花器や茶器など趣のある民芸陶器が主流となりました。
酒津焼は、三代の時に、兜山窯とに分かれていますが、そのどちらの窯も倉敷で、活動されています。
岡本章さんは、四代静太郎さんの息子で、酒津焼五代、息子の研作さん、和明さんと共に、窯を守っておられます。
今回、岡本章さんとご一緒に、写真も撮らせていただきました。岡本章さんは、昭和4年生まれですので、今年、81歳ということですが、とても、お元気のご様子でした。
作品は、海鼠釉、萩釉、並釉、伊羅保釉、蕎麦釉等を使われており、多彩です。
その中から、代表作である、蕎麦釉のぐい呑みを選ばせていただきました。
作品の数々
窯元入口
久しぶりの倉敷でしたが、帰りに大原美術館で、名画の鑑賞もして、満足して、帰りました。
(記 : 2010年4月12日) |