株主優待生活のすすめ
少額投資でも、企業から贈り物が届く、株主優待株から株式投資をはじめる方法をご紹介します。

株主優待ゲット・裏ワザその6
 

今回の裏ワザは、株価変動リスクなしで、長期に渡って、株主優待をゲットする方法です。

皆さんがご存知の裏ワザの1つが、クロスというやり方です。(「優待ゲット・裏ワザその1」参照)

これは、権利付き最終売買日の寄り付きで、成り行き注文で、現物買いと信用売りを同時に建てて、株価の変動によるリスクをゼロにして、株主優待だけをゲットするというものです。

何故、そういった手法を取るか?というと、

@ 権利落ちで、多くの場合に、翌日、株価が大きく下がる。(特に、株主優待株の場合は、顕著)

A 配当を考慮しても、権利落ちの株価の下落がカバー出来ないことが多い。

という理由から、貸借銘柄でのクロスという手法が、優待族の中では、常識化しているのです。

ただ、クロスには、大きなリスクがあります。それは、権利付き最終売買日に発生することのある、高額な逆日歩です。

多くの人が、信用売りを建てると、誰かから株を借りてこなくてはいけませんが、その株を借りる借り賃が、逆日歩となります。その逆日歩が、Maxになりますと、株主優待の価値をはるかに超える逆日歩料を支払わなければいけないことになってしまいます。

私も、何度か経験していて、高〜〜〜〜い株主優待品についています。(涙)

では、一般信用の売り建てをすればいいのでは?と思われる方もおられるでしょう。

確かにそうです。

しかし、多くの株主優待株は、直前になると貸し株がなくなって、売り建て出来なくなっています。

そこで、今回、ご紹介するのが、株価変動リスクなしで、長期に渡って、株主優待をゲットする方法です。

この方法には、条件があり、しかも、「タダ取り」ではありません。一般信用を使った、長期変則クロスということでしょうか?

まず、私が、実際に行っている方法をご紹介いたします。

@ SBI証券現物を買い、貸し株にし、0.4%の貸し株料をもらう。
     (SBI証券の場合、信用口座では、貸し株サービスが利用できないので注意)

A カブドットコム証券で、一般信用の売り建てを同時にし、3年間売り建てを継続する。その際、コストとして、借株料、年1.5%が必要。また、借株管理料、年1260円もコストとして、発生。
     (変則クロスになるので、名義は同一である必要はない)

これだけですが、収支としては、借株料・年1.5%−貸し株料・年0.4%=年1.1%のコストと、年1260円の借株管理料、及び、売買手数料で、この合計で、株主優待を買っているのと同じことになります。

ですから、必然的に、コストと株主優待のバランスが重要になってきます。

★ この裏ワザに適した銘柄 ★

@ 権利付き最終売買日に、最高逆日歩になりやすい銘柄、又は、貸借銘柄でないもの

A 貸し株数が少なく、権利前には、一般信用の売り建てが出来なくなってしまう銘柄。

B 株主優待の内容が、高価なもの。(年5000円相当以上)

C 単元株を、概ね15万円以下で買える銘柄

これらの条件、すべてに合致したものということになりますから、かなり少なくなってきますね。(笑)

★ 適用できる銘柄? ★                           (株価は、2011年10月28日終値)

@ プレナス(9945)  株価:1206円  株主優待:食事優待券2500円X2回=5000円分
    コスト:借株料ー貸し株料=1327円、管理料=1260円 売買手数料:400円 合計:2987円
    5000円分の優待券を、2987円で買っていることになりますが、ビミョーですね。(笑)
      
A 共立メンテナンス(9616) 株価:1286円 株主優待:優待券5000円X2回=1万円分
    コスト:借株料ー貸し株料=1415円、管理料=1260円 売買手数料:400円 合計:3075円
    こちらは、優待券を自己使用しなくても、オークションでも売れますので、ペイしそうです。

B 大庄(9979) 株価:930円 株主優待:食事優待券2500円X2回=5000円分
    コスト:借株料ー貸し株料=1023円、管理料=1260円 売買手数料:400円 合計:2683円
    自己使用でなく、お米6kgでは、買った方が安いかな?

C 第一興商(7458) 株価:1495円 株主優待:優待券5000円X2回=1万円分
    コスト:借株料ー貸し株料=1645円、管理料=1260円 売買手数料:400円 合計:3305円
    この銘柄は、最高逆日歩にならないことが多いので、クロスも有効です。

D ルネサンス(2378) 株価:365円X400株 株主優待:優待券2枚X4X2回=16枚(16000円相当額)
    コスト:借株料ー貸し株料=1606円、管理料=1260円 売買手数料:400円 合計:3266円
    かなりの利回りになるが、この銘柄は、中々貸し株が出てこないので、建てにくい。

注 : 売買手数料は、カブドットコム証券が、3年間で、往復1000円、SBI証券が、200円、1回のみで
    計算しています。

3年毎に、カブドットコム証券の売り建てを、成り行きで、反対売買すれば、株価の変動リスクは、永久に解除されることになります。

やってみないとわからないことも多いかと思って、プレナス(9945)を、1208円で買い、1219円で売建てをしてみました。プレナスは、貸借銘柄ではないので、権利落ちを恐れて、まだ権利を取ったことがありませんでしたが、今後、最低3年間は、2,8月の権利は確実にいただけることになりました。

調子に乗って、共立メンテナンスでも、実行しました。1240円で売り建て、1211円で現物買いを実行、手数料分くらいの値幅を取ることができました。

今回、ご紹介した方法は、邪道であまりオススメできませんが、裏ワザの1バージョンということで、ご参照くだされば、幸いです。

(記 : 2011年11月2日)




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