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「古代伊予銘砥」(泥砥石)を使って、硯の墨堂の目立てをしてみました。 使ったのは、愛媛県産の「伊予さざれ」と呼ばれる泥砥石で、水滴を使って、少量の水を注いで、赤間硯と、紅渓石硯を研いでみました。 こちらは、研ぐ前の赤間石硯です。 研ぎ出してみると、墨堂の部分に、それまでは、わからなかった緑の点の斑紋も見えてきました。 こちらは、紅渓石硯を研いでいるところです。 泥砥石を使って研いでいると、鋒鋩の目が立ってくると、砥石にブレーキがかかるような感じになりますので、研ぎ上がりの感じがわかります。 尚、 泥砥石の使い方は、YouTubeに大変わかりやすく説明しているものがあります。「硯の手入れ 硯に砥石をかける」をご参照ください。 最近は、泥砥石も中国産が多いようですが、今回使った伊予さざれは、大変使いやすくて、「訳あり品」を買いましたので、お値段もリーズナブルで、いいのでは?と思います。 尚、この砥石を砕いて粉にし、陶土としたものが、砥部焼です。 研ぎ終わって、赤間石硯、紅渓石硯、紫雲石硯を並べてみると、微妙に赤茶色の色が違うのがわかります。 赤間石は、チョコレート色、紅渓石は、赤っぽいチョコレート色、紫雲石は、非常に赤いチョコレート色ということになります。こうして比較すると、産地が一目瞭然です。 (記 : 2014年4月21日)
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