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越州窯 大皿(出土品)? 

ひやぁ〜〜〜、これは、なんでも鑑定団に、鑑定依頼をしなければいけないような、「越州窯・大皿」です。(笑)







オークションのタイトルもあやしいし、出土品で、こんなに割れていないのも変!

しかし、お箱は、りっぱで、「越州窯 出土品」と箱書きがあります。



ただ、出品者のコメントの、「持ち主の表記のままですので、中身が入れ替わっている可能性があります。」は、少し、気になるところです。(笑)

まぁ、ここは、塗箱だけの値段でもと、思い、入札したら、案の定、塗箱の値段で、落札できました。塗箱も、傷だらけで、大切にされていませんねぇ〜〜〜(笑)

しかし・・・・・・私は、あくまで、本物と睨んでの買い物ですので、お間違いなくお願いいたします。

中国の昆明を訪れた際に、買った元青磁 は、「元青磁を、昆明でゲット!」で、お話していますが、基本的には、それと同じようなものと思っています。

 元青磁

ここで、青磁と言っていますが、簡単に言えば、「灰釉が、還元焼成されて、こういった青磁釉になった」という
ことで、偶然の産物と言ってもいいものです。

ただ、本物であれば、「古越磁」であれば、紀元前のものですし、新生越州窯のものでも、9世紀のものです
ので、1200年前のものになります。

そんな古いものが、こんな無傷で、廃品同様で、オークションに掛けられるか?と言われると、あ・や・し・い
ですね。(笑)

真贋は、あやしいとは言え、サイズは、28cmx28cmx6.8cmで、結構、見栄えのする大皿ですので、他の大皿といっしょに並べて、鑑賞したいと思っています。  
                                               (記 : 2009年12月6日)

★ 越州窯とは? ★

中国を代表する青磁窯(せいじよう)の一つで、窯址(ようし)は、浙江(せっこう)省北部一帯に広く発見されており、この地方が戦国時代の越(えつ)の国に属するところから越州窯の名が冠せられました。

その起源は、春秋戦国時代にさかのぼると推測されており、浙江省蕭山(しょうざん)県、紹興県に初期の灰釉陶(かいゆうとう)を焼いた窯が、二十数か所確認されています。その後、後漢(ごかん)時代の1世紀になって、急速に陶技を高めて、青磁とよびうる磁器を焼造し始め、その窯趾は、寧波(ニンポー)市や上虞(じょうぐ)県に発見されました。後漢ののち、三国時代を経て西晋(せいしん)時代の3世紀末になると、青磁は完熟しました。

東晋から六朝(りくちょう)後期にかけては作陶は、緩やかな下降線をたどって隋唐(ずいとう)時代の低迷期に入ります。中唐以後、9世紀になると、新生越州窯が台頭し、五代時代には「秘色(ひそく)」と貴ばれた絶妙高雅な青磁が創作されましたが、11世紀中葉には青磁造りの主導は、浙江省南部におこった竜泉窯
にとってかわられました。

★ 越州青磁について 

六朝時代から随代にかけて「古越磁」と呼ばれる釉にむらはあるが緑色を増した青磁が焼かれ、越州窯
中国の青磁生産の中心地となりました。

青磁は釉中の鉄分が、還元状態により青く発色することからその名が付けられました。青磁といっても釉・磁土・窯の状態・燃料などによりその色は千差万別で、黄色・薄青色・緑色などになります。

唐末五代は、越州窯の最盛期であり「秘色」と呼ばれ、天下の名窯として、当時の文献に書きのこされるに至りました。素地は灰色で硬く、釉は緑がかった灰褐色ですが、明るいもの、暗いものがあり一様ではありません。

唐代の青磁は、無紋が一般的ですが、越州窯青磁には、毛彫りの唐草紋や、蝶紋などを飾った器も多くあります。

 
      東京国立博物館にある、越州窯の青磁               青磁牡丹刻文有足円壺
                                             (五代時代、AD907〜959)
                                     高さ9cm、口径6.3cm、腹径10.5cm、底径7.3cm

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