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横石嘉助作・長崎三彩のちろり

平戸焼(ひらどやき)、13代横石嘉助作・長崎三彩の酒器です。



















大きさは、口径:6.3cm、高台径:5.4cm、高さ:9.9cmほどで、共箱、栞付きです。

大変珍しい酒器で、多分、ちろりのようにして使うものだと思いますが、もしかすると、湯豆腐をする際に使う、出汁醤油を入れるものかもしれません。

13代横石嘉助さんは、幻の三彩と呼ばれている「長与三彩」の再現を成功させた方で、長崎三彩と、青磁染付を得意とされている方です。

この焼き物は、一般的には、三川内焼と言っていいのだと思いますが、窯元が、「平戸焼」を使われていますので、ここでは、平戸焼として扱わさせていただきます。

大変珍しいものが、手に入って、喜んでいます。

尚、三川内焼(平戸焼)については、「13代玉泉作・三川内焼の透彫香炉」に、詳しい説明がありますので、そちらを、ご参照ください。

★ 長与三彩とは ★

長与三彩(ながよさんさい)とは、長崎県西彼杵郡長与町で、焼かれていた焼き物で、1667年から1859年までのおよそ200年の間に、3回の操業期があったとされています。

その特徴は、中国清朝期の康熙三彩 ( 磁器三彩 ) とも、中国南部 ( 現在のベトナム辺り ) を経由して伝播した交趾三彩 ( 陶器三彩 ) とも言われていますが、その斬新な三彩の色使いにあります。

ただ、伝世品が少なく、それ故に、「幻の焼き物」と言われています。


 長与町所蔵の長与三彩

こちらは、13代嘉助さんが再現した長与三彩です。



★ 作家 プロフィール ★

十三代・横石嘉助     本名:横石 大八郎

昭和15年 十二代嘉助の四男として生まれる
佐賀県立有田工業窯業科卒
昭和40年 長崎県美術展に初出品し知事賞を授賞
以後五年連続特選、知事賞三回受ける
昭和46年 毎日陶芸展入選
昭和49年 日本伝統工芸展に初出品し入選
昭和51年 日本伝統工芸展入選
昭和59年 十三代襲名
                                               (記 : 2016年1月21日)

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