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島根県簸川郡(現出雲市)斐川町(ひかわまち)にある、出西窯(しゅっさいかま)で焼かれたエッグベーカーです。 大きさは、径:9.5cm、長さ:14cm、高さ:8cmほどのエッグベーカーで、栞付きです。 オリジナルでは、受け皿があったはずですが、離れてしまったようです。ただ、エッグベーカーとしての機能は、これでOKですので、購入してみました。 出西窯特有の呉須釉(ごすゆう)を、蓋と見込みに使い、その他の部分は、耐火土の焼き締めになっています。 出西窯のエッグベーカーは、昭和 28年に、バーナード・リーチ氏が、実地指導をして以来、作り続けてられており、耐火土で作っているので、そのまま火にかけ、お好みの加減に玉子を焼くことができます。 出西窯へは、2008年にお邪魔したことがあるのですが、すべてのやきものに窯印がなくて、なんとなく、どこの窯でも焼けそうな印象があったので、何も買わずにお暇して、後悔した思い出があります。 その時に、このエッグベーカーのことを知っていれば、きっと買っていたと思います。(同様に、湯町窯でも、エッグベーカーを買わずに、徳利を買いました。(笑))(「足立美術館と布志名焼 」参照) 尚、同様のものは、出西窯のネットショップでも、取り扱っています。 また、出西窯の詳細については、「出西窯の刷毛目徳利」をご参照ください。 ★ エッグベーカーとは ★ 生卵を、器に直接割り入れて、そのまま火にかけ、お好みの加減で、焼き玉子を作ることのできる調理器具です。 生卵を入れる 直接火にかける 完成 半熟卵にするのが、コツのようで、ストーブの上などにおいて、出来上がるのを待つのも良いですね。 しかし・・・・・今回は、4分でやってみましたが、半熟にならず、ウエルダンになってしまいました。 2回目は、3分でやってみましたが、丁度良かったので、3分がオススメですね。 ところで、写真のスプーンですが、こちらは、シンガポール航空の最新版のスプーンです。かつては、いいスプーンを提供していたのですが、最近は、安っぽいものばかりだったのですが、どうやら、LCCと差別化を図りたいようで、再び、高級志向になっていましたので、1つ拝借してきました。 ちなみに、我が家のナイフ&フォーク、スプーンは、国際線の航空会社のもののコレクション です。(笑) 日本では、戦後、民芸活動の一環として、バーナード・リーチ が、島根県を訪れた際に、指導した、湯町窯と、出西窯で、このエッグベーカーが作られはじめ、今では、土鍋を得意とする伊賀焼の窯元でも作られるようになりました。 布志名焼(ふじなやき)の湯町窯のガレナ釉のエッグベーカーが特に、有名で、クッキングサイトなどでも、よく紹介されています。 使い方は、上記の通りですが、詳しくは、エッグベーカーに付属している栞をご参照ください。 玉子の調理だけでなく、色々と工夫されている方も多く、色々なレシピがあるようです。 基本的には、タジン鍋 と同様に、蒸し料理に向いていて、余熱で蒸し上げるのがコツかと思います。 早速、野菜と豚肉の蒸し上げに挑戦してみました。 まずは、もやしと、キャベツ、白菜と豚バラ肉の蒸し焼きに挑戦! 味は、塩コショーに、日本酒を隠し味にして、蒸し上げました。 4分加熱、4分余熱ほどで、このようなおいしそうな蒸し焼きが出来上がりました。 うんんんん・・・・・日本酒の味も効いていて、最高の仕上がりでした。 この野菜と豚肉の蒸し焼きの他に、あさりの酒蒸しや、グラタンにも使えそうですね。 追記 : あさりのワイン蒸しを作ってみました。味付けは、不要で、あさりを白ワインで蒸し上げ、バターを加えて出来上がり!ネギを薬味に振りかけて、とても、おいしいあさりのワイン蒸しが出来上がりました。 最終更新日: 2015年1月2日
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