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2013年10月6日に、タイ・バンコクの雑貨屋さんで買ったセラドン焼の猪口?です。 鳥のデザイン 大きさは、径:50mm、高さ:40mmほどの小さな器で、実際には、何に使われるものかはわかりませんが、4羽の鳥がデザインされていますので、仏壇へのお供え物を入れるものなのかな?とも思えますが、呑んべいの私には、猪口に丁度良いかな?と思った次第です。(笑) 作りは甘く、釉薬の掛け方もいい加減?で、手捻りの作品ですが、青磁釉の濃淡で淡緑色が微妙に違って、趣を出し、セラドン焼にみられる貫入 が見られます。ただ、土が、スワンカローク焼のものとは違いますし、現在、チェンマイで作られているセラドン焼とも違うようですので、80年前の復興セラドン焼の前の時期のものではないか?と思っています。 元々、セラドン焼は、14世紀頃、スワンカローク窯で焼かれていましたが、15世紀後半にアユタヤ王朝と、スコータイ王朝の覇権争いで、窯が閉鎖され、途絶えています。しかし、職人は、タイの北方の地方都市へ移って、細々と続けていたようですので、その時代のものかもしれません。 尚、セラドン焼は、スワンカローク焼(宋胡録焼)の1つですが、その中で、緑色の美しい釉薬をかけた陶磁器のことを指しています。詳しくは、「セラドン焼の水滴? 」を、ご参照ください。 こちらは、同じお店が買った白濁釉褐彩唐草文豆香合です。 大きさは、径:36mm、高さ:30mmほどの豆香合で、これも、スンコロクの一種かな?と思い、購入しました。値札の「180」は、180バーツということで、600円ほどで買いました。 素焼きをした後、見込み、蓋裏、高台内を残して、白濁釉を掛け、文様の部分に褐釉を塗って、焼き上げたものだと思われます。 調べたところ、同様のものが、14〜15世紀に、スワンカローク窯で焼かれていたようです。 上記の合子は、「中国古美術太田」さんからの画像ですが、「タイ・スワンカローク(14〜15世紀)」、「インドネシアやフィリピンでは、出土も多いが、日本への請来はそれほど多くは無く、茶方の香合として江戸時代来とても珍重された。」と説明があります。 ただ、私の保有する「スンコロクの豆香合」にあります、鉄絵の豆香合と同じサイズ、形状ですが、この豆香合は、土が違っていて、半磁土ではありませんので、当時のスワンカローク焼とは違うようです。 時代もそれほどあるようには見えませんが、かつて、スンコロクと同じ窯で焼かれた焼き物として、鉄絵スンコロクの弟分として、並べて飾っておきたいと思っています。(笑) このお店は、チェンマイのセラドン焼をメインで扱っているお店で、日本人好みのものを多く扱っています。そのお店の一番奥の方に、ちょっと古そうなものがあったので、素性がよくわからなかったのですが、買っておきました。 店内の写真を撮ろうかと思って、1枚撮ったところで、「ここは、撮影禁止です。」ということで、上の画像だけになりましたが、同様のお品が幾つかありましたので、タイの代表的なやきものだと思われます。(画中の赤絵のように見えるものも、赤絵ではなく、豆香合と同様の作り方のものです。) こちらは、80年ほど前に再興されたチェンマイ産の現代セラドン焼の香合です。 大きさは、径:80mm、高さ:42mmほどで、「THAI CELADON 」、「HAND MADE IN THAILAND」と入っています。 私は、香合を選びましたが、お皿や食器が、お手頃価格で買えるので、日本人にも人気の焼き物です。普段使いにも良さそうですよ。 3つのお品の大きさがわかるような写真を撮っておきましたので、ご参照ください。 (記 : 2013年10月11日)
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